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IMA コラム

マイ・スケッチ手帳

カテゴリ: 旅行 作成日:2016年04月19日(火)
スケッチ 

~機関誌編集の舞台裏~
建築事務所団体の機関誌の編集委員として委嘱されたのが3年ほど前。数か月先に発行する誌面の特集や連載の提案をするのが委員の役割とのことで、今までに他の委員とともにいくつかの提案をしてきました。また、ページが埋まらない場合は自ら文章を書き、挿絵も手作りで書き始めました。そのはじまりは「いま街が面白い」という特集の初弾として、醤油の街として知られ明治大正の建物が残る千葉県野田市を(醤油とひっかけて)「野田市逍遊」という雑文に絵地図を入れたのが始まりです。編集者にも助けていただき文字を入れるともっともらしくなりました。

 次の機会は「1964五輪から考える」特集で、「三丁目の夕日の建物は今」として昭和30年代の建築にスポットをあてた文章に絵地図を添えました。開発著しく戦後の建物が続々と建て替えられてゆく東京都港区を終日巡り、夕方に虎ノ門の蕎麦屋にたどりつきそのテーブルで描いたのがこの絵です。誌面がオ-ルカラーとなった関係で少し色も入れていただき「夕日」感が出たと思います。さらに、出張でヤンゴンに行った際の帰り便の機内で描いたもので、飛行機の揺れに任せるあまり線に微妙なふるえが加わり微妙な味を出すことができました。これを縮小し文字を入れて名刺の裏に刷り込むと手作り名刺のできあがり。ミャンマーの方々にお会いする時のツールとしています。

ここで一句「へた絵でも 小さくすれば それなりに」

絵地図七つ道具(小さな手帳に18色の色鉛筆)を持って今日も街歩きです。

(風琴子)