日本大学創立130周年記念事業として2015年4月に開校した初の正付属小学校である。教育理念「自主性と創造性の芽を育む」場として、ワークスペース、セミオープンな教室など、児童にとって多様な空間を設えた。各学年毎に割り当てた「6色のレインボーカラー(赤、橙、黄、緑、青、紫)」は、中庭側開口部、特別教室の家具、サイン等、児童が見る・触れる場所に設え、視覚・触覚への刺激を狙った。また校舎外観の骨格は、各教室の単位・構成が外から見て分かる「鳥の目」を、内部空間は、低学年と高学年での体格差をスケール等で体感出来る「虫の目」を取り入れてデザイン展開した。体育館の舞台背面には桜の花と草の校章の模様を入れた大きなガラス開口を設け、太陽光を内部へ採り込む計画とした。またその校章の模様は壁面緑化と対をなし、普遍的なものと移り行くものを対比した時間の流れを表現する「魚の目」によるデザインとした。