銀座6丁目、東京メトロ銀座駅から徒歩5分、銀座通りから昭和通りへ向かって数ブロックの角地に計画された商業ビルである。店舗は重飲食から物販まで様々な業態と規模に対応出来るよう、シンプルな平面形状と適切な階高を建築計画の骨格とした。外壁の開口部は業態により要望が相反するものになることを想定する必要がある。光や景色を取り込む価値を高める要素でありながら、閉鎖的な演出を好む業態もあるため、外装デザインに市松模様を採用し、均等な開口率でどちらのニーズにも対応しやすい計画とした。金色の市松模様の外装は銀座の街の煌びやかさと伝統をモチーフにデザインした。また地価が日本一高いエリアであることを鑑みて、そのポテンシャルを最大限活用すべく、地区計画による容積率制限緩和の認定を受け、建築計画では共用部を極力コンパクトにすることで貸床面積を最大限確保した収益性の高い商業ビルを実現した。