在日米陸軍キャンプ座間の一部返還に伴い、返還跡地利用計画で策定された病院誘致ゾーン1.5haにおいて、全国で初めてとなる国有地の定期借地制度を活用した、海老名・座間・綾瀬地域の拠点病院の新築計画である。総合診療科を中心に、二次救急医療体制を構築する総合病院は、地上6階建、病床数352床・診療科目19科を有し、ケアミックスによる病棟構成、リハビリ機能の充実を図るため、一般病棟にサテライトリハビリテーション室を併設した。施設計画は移動動線が最短となる平面計画を基本に、1階は特に患者にとって分かり易い動線に配慮し、ホスピタルストリートと中待合による回遊式の動線計画を採用した。設計・施工では「デザインビルド方式」を採用し、基本設計と工事監理を入江三宅設計事務所、実施設計をKAJIMA DESIGN、施工は鹿島建設によるチーム体制によって、地域の医療を支える拠点病院を誕生させた。