吉村酒造醸造蔵

年間を通じ酒造可能にした四季醸造蔵

慶應3年(1867年)創業の赤酒で有名な熊本の吉村酒造(現瑞鷹酒造)の四季醸造蔵。昭和30年代の清酒の需要増に対応するため、冬季だけでなく一年中酒造りが可能となる施設として建設された。建物はRC造とし二重壁とスチロールを用いた断熱外壁をもち、主要室に空調を導入した多層式の酒造工場となっている。外壁は日本の伝統的な柱・梁を見せ、外壁の上に折板状の大庇を乗せたモダンな意匠としている。2016年熊本地震にも耐え、酒造りの早期再開に貢献した。

竣工年
1962.1
所在地
熊本県南区川尻
用途
酒造工場
階数
4F
構造
RC
備考
現 瑞鷹酒造
写真は昭和50年頃撮影、瑞鷹株式会社代表取締役専務吉村朋晃様の提供による。