練馬区谷原中体育館耐震補強

トラス補強で明るい天井の体育館に

練馬区立中学校体育館の耐震補強計画である。当社構造設計部がその技術力と専門性を活かし、阪神大震災以降多数取り組んだ耐震診断・耐震補強設計の一例である。他の事例と同様、はじめに詳細な建物調査と耐震診断を実施し耐震性能を詳細に評価し、その結果、当体育館では耐震補強が必要と判断した。補強設計では、構造性能を分析し耐震性能における弱点を分析することにより、効果的かつ合理的な耐震補強計画を策定した。PCシェル版利用の屋根を撤去し、鉄骨立体トラス屋根に架け替える新工法を採用した。鉄骨立体トラスの屋根とすることで屋根の軽量化と体育館外壁を構成する構造体との一体化を図ることで避難場所としても利用できる高い耐震性能を確保する計画とした。白い屋根裏に対し鉄骨立体トラスをあえて赤い塗装とし、構造安全性と共に天井面の明るさや開放感も確保している。耐震診断、補強設計共に、第三者機関による技術評定を取得している。

竣工年
2004
所在地
東京都練馬区谷原
敷地面積
4,923㎡
延べ面積
776㎡
用途
中学校
階数
2F
構造
RC
備考
耐震診断評定取得、耐震改修評定取得