総合設計制度を活用した設計コンペに始まるプロジェクトである。タワーマンションブームが盛り上がり始めた中、事業主は他にはない個性を求めていた。我々は計画地からの眺望をデザイン化した扇型タワーを提案し仕事へとつながった。その形が生み出す良好な環境は総合設計においても高く評価されると共に、隣地建物との正対をなくし、ワイドな住戸間口をもたらすことで住宅価値の向上にもつながった。ファサードは視点方向からの風景に合わせた「アーバン」と「ヒューマン」の2つの表情からなり、バルコニーの手摺を低層から高層へ向けてグラデーション化し、プライバシー確保から眺望へと変化する機能をデザイン化した。最終のアウトプットまできめ細やかにデザインを行い、デザインコンセプトであるここだけのThe New MID-Tokyo Styleを実現した。