東京メトロ 丸ノ内線方南町駅

地下と地上をつなぐ アイキャッチとなる駅舎を目指して

丸ノ内線方南町駅のバリアフリー化を目的とした、地下鉄利用者の新たな出入口となる駅舎の新築計画である。公共交通機関にとって重要な「アイキャッチとなる駅舎」を目指し、白くマッシブな壁面に2つのL字を挿入した造形的なデザインを採用した。地下鉄と言うコンテクストから生まれる水平性と地下空間への垂直性を合わせた2つのL字は、それぞれ凹形状の透明なガラス開口と反転させた凸形状の半透明なガラスゲートで地上と地下との対比を表現した。内部空間は起点駅に相応しい「明るさ・広がり」に加え「清潔感」を印象付ける白を基調に、丸ノ内線のラインカラーをエスカレーターのハンドレールや天井スリットなど目線の行く先に連続的に配置し、利用者をホームまで円滑に導くデザインとした。またホーム壁面には、等間隔に進行方向へラインカラーにグラデーションをかけた色彩を入れ、車内の乗客が始発駅・終着駅と感覚的に捉えられるようにデザインした。

竣工年
2017.12
所在地
東京都杉並区和泉
敷地面積
447㎡
延べ面積
1,746㎡
用途
駅舎
階数
B2F/3F
構造
RC
備考
メトロ開発株式会社への設計協力