営団地下鉄(現 東京メトロ)半蔵門線の水天宮前から押上までの延伸に伴い新設された4駅の内の一つで都営新宿線との乗換駅である。4駅は立地する地域にちなみ「江戸下町文化の未来への継承」を共通テーマとしている。住吉駅のテーマは「江戸職人芸」、そしてステーションカラーは紅緋(べにひ)である。ホームは二層に分かれているため、それぞれのデザインや色彩、アートウォールを対比させることで識別を図った。線路内壁は、「麻葉(あさのは)模様」「江戸切子」「籠目(かごめ)模様」「江戸工芸」で構成した。改札口は都営線と合わせ4カ所あるため、それぞれの上部にラインカラーを持った照明ボックスを異なる江戸モチーフの格子状に組み、識別性を高めた。また、大きな壁面を持つ広間や廊下部分にもテーマに沿ったアートウォールや彫刻を設置し、親しみのある駅空間を目指した。