大規模複合開発「城山ヒルズ」のランドマークとして計画された超高層オフィスビルである。タワーは厳しい日影規制を逆手にデザイン化し、その特徴ある形態を花崗岩打ち込みPC板と反射ガラス・カーテンウォールの外皮で覆い、重厚さと軽快さのコントラストを強調することで際立つデザインを実現した。またタワー上部の雁行ガラスは、総合設計の手続きなどによって生じる床面積の調整代をデザインに取り入れた特徴あるスカイラインを創出した。低層部は敷地の高低差を利用した起伏のあるランドスケープと内部の空間が連動することで、各階から外部空間へと接続した安全な避難ルートを確保し、立体的に構成された緑地と共に良好な環境と防災性の向上に寄与する空間とした。