上海環球金融中心

上海のランドマークをめざして 進化を続ける「立体的複合都市」

上海・浦東地区に位置する地上101階、高さ492mの複合用途タワーの計画である。グローバル企業のニーズに応える高機能オフィス(7~77階)を中心に、世界一の高さ(竣工時)を誇る展望台、多様な商業施設、情報発信拠点、5つ星ホテル(79~93階パークハイアット上海)などを擁し、アジアにおけるビジネス、文化、エンターテインメント、情報発信の一大拠点を目指した。シャープな建物は基準階床面積が小さいため、高効率化を目指し、スカイロビーを活用したエレベーターシャフトの上下ゾーンでの縦列配置と、スーパーダブルデッキエレベーターを組み合わせたコンパクトなコア計画を行なった。また中国の法基準による12層おきの避難広場階に機械室を集約し、更なる高効率化を図った。安全性にも力を注ぎ、コアウォール、ストラクチャーウォール、制振装置などの組み合わせによって、地震や強風に対して極めて高い性能を確保した。

竣工年
2008
所在地
上海市浦東新区
敷地面積
30,000㎡
延べ面積
381,600㎡
用途
事務所・ホテル・店舗・他
階数
B3F/101F
構造
S・SRC
備考
2008年 世界高層ビル協会 最優秀高層ビル賞 受賞
2018年CTBUH Awards 2018/10 year Award 2018 (2008 Completions)
2019年CTBUHによる「過去50年間で最も影響力のある高層ビル50棟」に選出
森ビル・KPFと共同設計