江東区若洲に計画された倉庫兼配送センターである。建物の機能上、荷捌きスペースには作業性の高い大空間が求められた。計画では約20mのロングスパンのプラットフォームにより、約2,000㎡の無柱空間を荷捌きスペースとして確保し、クライアントからの期待に応えた。荷物積み下ろしスペースには、長さ約90mの高い透過性のあるFRP材をリズムよく配置した大庇を設け、晴天時の明かり取りと荒天時の雨避けとして機能することで、良好な作業環境を提供するよう配慮した。また機能の異なる事務所部分は、外観のデザインも独立したものとして捉え、外壁にガルバリウム鋼板の折板壁を採用し、素材とテクチャーにて違いを表現した。