立正佼成会　南多摩教会

東京都町田市の閑静な住宅街にある教会道場の建替えプロジェクトである。計画では現在の住宅街の雰囲気を崩さぬよう心がけ、スケール感と色調に拘ってデザインした。低く抑えた軒の深いルーフラインとアウトフレームによる壁面の分節操作によって街並みとの調和を図ると共に、建替え前の教会にあった幼い子供からお年寄りまでが炬燵を囲んで談笑するようなディープな文化を新教会でも引継ぎ、教会の個性且つ魅力とするべく検討を重ねた。建物の外部アプローチ側のコーナーにオプションルームとして「ima（居間）」空間を設け、外部アプローチ部の複数のレベルを持つステップ広場と接続することで、この場所が教会の文化を引継ぎ、会員のみならず世代を超えて地域との交流を育むための新たな歴史のステージを創出した。