海老名市に開発拠点を持つリコーグループは、海老名駅西口の街づくり協議会の一員であり、同グループがその活動の一環として、「人が集い、学び、成長する。そして未来を創造していく場」をコンセプトにした、西口開発の先駆けとなる商業施設計画である。企画とデザインをリコーとUDSが共同で行い、設計と工事監理を担当した。子供から大人までがここに集い、様々な活動や体験・交流を通して成長を育む場所として、「大きな家」がモチーフとなるデザインが採用された。異なる機能が積層し、幅広い年代が利用する施設のため、コア配置と動線計画は非常に難しく、全てのフロアが適切な空間を確保するため、プランニングには細心の注意を払った。また外観に設けられた家形のフレームと内側のクリアなガラスカーテンウォールは、ディテールに拘った2つの要素のシンプルな対比によって、内部の活動を外部へ向けて鮮やかに表出するファサードを実現した。