仲町シロタビル

大宮駅至近の賑やかな通りの角地における新築計画である。敷地はメインの道路から奥行きが深く、この深さに対して街のカラーに沿った用途を配置した。手前から金融機関が入るオフィス棟、飲食テナントが入る商業棟そして駐車場棟の構成とし、これらを1つの建物として計画した。各棟はエキスパンションジョイントで接続され、垂直のサインスペースから基壇部の見切りのパネルへと続く一筆の「帯」によって視覚的な一体感を創出した。メインの通りに面するオフィスのファサードは、マッシブなヴォリュームを軽快に見せ、オフィスでの活動が街に賑わいを与えるよう、ガラスカーテンウォールを採用した。商業棟は通りのサイズに合わせた低層のヴォリュームとし、表から続くカーテンウォールのマリオンがリズミカルに人々を導くイメージとした。駐車場棟は最も高く大きな壁面となるため、オフィス棟と商業棟の背後に配置し、アイレベルからの視線に配慮した。