喜助日本橋室町ビル
街の歴史をリスペクトした 時を超えて機能するオフィスビル
日本橋室町、中央通りに面した敷地におけるオフィスビルの計画である。小規模で奥行きの浅い敷地において高い事業性を実現すべく、計画上の制約となる形態規制に対し、地区計画の認定申請によって隣地斜線制限の緩和を適用し、基準階の平面サイズの最大化を図った。専用部はフロアオフィスから3テナントの小割オフィス対応が可能な柔軟性のある設計とした。「日本橋に始まる町割り」は江戸時代から現在まで変わることなく街の骨格としての役割を果たしており、「将来も価値の変わらぬ競争力のあるビル」を目指した本計画において、外観・内観共に「町割り」をデザインソースとして採用した。カーテンウォールのバックパネルや割り付け、化粧フレームによって創出される立体的な格子の表情を、積層する都市の姿として外観デザインに採用した。また色調は周辺建物との差別化を図るモノトーンとし、そのコントラストが格子をより際立たせることを狙った。
- 竣工年
- 2017.4
- 所在地
- 東京都中央区
- 敷地面積
- 299㎡
- 延べ面積
- 2,461㎡
- 用途
- 事務所・駐車場・物販店舗
- 階数
- 11F
- 構造
- S
- 備考
- 日本橋・東京駅前地区地区計画
