JR青梅線「昭島駅」北口の昭和飛行機工業によって開発されてきたエリアに初めて住街区となる本物件の基本設計・デザイン監修として携わった。水と緑の街「昭島市」の豊かな自然環境への調和を目指し、自然のもつ“揺らぎ”をコンセプトとしてデザインした。バルコニーのガラス手摺は、森、水、空をイメージした3色の乳白ガラスを用い、木々の揺らぎや水の流れ、空の開放感を表現する配置とし、周囲の自然や街並みとの調和を目指した。住棟の中心に位置する流線型の共用棟は、中庭と一体となって自然に溶け込む形状とした。また、内壁の珪藻土や土壁、床の自然石等は、本来持っている素材の力強さが空間にしっかり現れるよう、選定を行った。内部の空間は敷地内の高低差を活かし床のレベルが3つに分かれ緩やかに空間が分節されており、天井は緩やか曲線を用いて大らかな空間を演出し、版築の模様とルーバーが配置され人々を奥まで誘導するデザインとした。
所在地 |
東京都昭島市代官山 |
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敷地面積 |
18,215㎡ |
延床面積 |
40,293㎡ |
用途 |
共同住宅(481戸)・店舗 |
構造 | RC |
階数 | 13F |
竣工年 |
2024年9月 |
備考 |
基本設計・デザイン監修:入江三宅設計事務所 ランドスケープデザイン:タウンスケープ研究所 実施設計・監理:長谷工コーポレーション(実施設計・監理)
写真:株式会社エスエス(中尾孝佑)
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