高度経済成長期の北九州市では、工場排水による劣悪な水質・環境汚染に苦慮していた。その後、水質浄化に取り組み、生まれ変わった。北九州市の上下水道局の水環境技術は東南アジアなど諸外国の水環境改善に多くの実績を有するまでに発展している。本施設は、これまで培ったノウハウがつまった水環境技術と下水システムを学習できる展示施設であると同時に、日本の水環境技術の輸出を推進する「水ビジネスの国際戦略拠点」としての役割も担っている。葉っぱのキャノピーに降り注いだ雨水は、ろ過膜に喩えた外壁ルーバーで浄化され、水盤やビオトープへと流れ込む。建物の外観と外構を一体に利用し、「水の浄化」を表現した