ミャンマー連邦共和国大使館

伝統と現代表現の調和を BCPに備えた免震大使館建物

2011年3月に発生の東日本大震災で東京品川でも震度5弱が観測された。これを機に品川御殿山の地に1950年代に建設された旧大使館の改築として、地震国日本における防災上安全な大使館とが求められた。まず構造を免震構造として、地上3階建RC造の基礎部に錫プラグ入り積層ゴムなどの免震部材を配置した。設備は、停電に備えバッテリーや自家発電を充実させ、地震後にも業務遂行が可能なよう備えた。建物のデザインは、ミャンマーの伝統と現代的表現の調和を目指した。内装にはミャンマー産のチーク材や白大理石を使い、部屋名にもミャンマー各地の名称をつけた。外観は白い壁にファブリックな模様を入れたガラスのファサードとし、夜はライトアップされるモダンなものとなっている。スカイラインは、金色の水平線とコーナー棟飾りで彩り、ふるさとの仏教寺院を思い起こさせる。

竣工年
2016.1
所在地
東京都品川区北品川
敷地面積
7,309㎡
延べ面積
3,339㎡
用途
大使館・事務所
階数
3F
構造
RC・S
備考
本棟:3階建、RC+基礎免震構造
VISA棟:1階建 S造