大規模開発「城山プロジェクト」を構成するスウェーデン大使館。スウェーデン大使館は、1959年に神戸にあった領事館がこの地に移転したことから始まり、旧敷地を含む城山プロジェクトを構成する建物として建替えられることとなった。スウェーデンの建築家ミカエル・グラニートと入江三宅設計事務所との共同設計による。建物は旧大使館と同様、大使館・公邸・職員住宅という3つの機能を併せ持つ。1階には吹き抜けのある展示スペースとオーディトリアムを設け、大使館主催のさまざまなイベントに備えた。建物は全体を太陽光を取り入れやすい特徴的ならせん形状とし、旧大使館にあった広い庭を模した段状の屋根にはテラスや屋上庭園として植栽を施した。各所にスウェーデン産チーク材を利用した建具や家具を利用し、断熱に配慮した二重サッシュや木製ブラインドを採用するなどスウェーデンの精神を反映した環境配慮型の建物としている。