神奈川県央地区初であり、海老名市南部の地域包括ケアの一翼を担う「医療」「介護」「住宅」の機能を備えた複合施設である。1階は通所リハビリテーション、2階は人工透析センタ-(50床)の診療所、3~4階はサービス付き高齢者住宅から構成され、合わせて在宅介護サービスも提供する。南面採光を目的に敷地南側を駐車場とし、その北側に建物、さらに北側に日影対策となる管理者駐車場を配置し、来院者と管理者を明確に分離した。平面計画は1階から3階を貫く光庭を中心にレイアウトを行い、居間・食堂等の共用ラウンジに外光が降り注ぐ、明るく開放的な空間を計画した。外観は周辺の住宅地との調和に配慮し、頂部にスペイン瓦の屋根型のモチーフを据え、外壁を明るいアースカラーとした。インテリアは、落ち着いた居心地の良い共用部を木を基調に展開、一方個室は清潔感を重視した色彩を採用し、入所者が安心して治療に専念出来る空間をデザインした。