秋葉総本殿可睡斎

参詣者を迎える伝統的な建築デザイン 遠州三山の一つ可睡斎の伽藍整備事業

静岡県袋井市に位置する萬松山可睡齋は、応永8年(1401年)に如仲天誾(じょちゅうてんぎん)禅師が開山した六百年の歴史を刻む。遠州三山の一つとされる曹洞宗屈指の名刹である。33万㎡の広さを有する境内には、25棟の建物がありその多くが瀟洒な歴史的建造物である。総受付(萬松閣)は、六十年に一度の秋葉三尺坊大権現のご開帳に合せた伽藍整備事業の一環として建替が決まった。3階建ての大きな建物で、唐破風屋根を1階入口上に配し参詣者を迎える受付とした。2階には宝物殿を設け外壁を後ろに下げ寄棟造の屋根を設け、開口部をなくして光を抑制し宝物の維持に配慮した。3階には学寮を配置し入母屋屋根でまとめた。。木々が生い茂る境内を通って来られる参詣者が、建物内でも600年の歴史を感じられるよう伝統的な禅宗様式を丁寧な意匠で表した。

竣工年
1997.11
所在地
静岡県袋井市
敷地面積
53,986㎡
延べ面積
6,827㎡
用途
寺院
階数
B1F/2F
構造
RC・S