かつて桜田という地名を冠していた西新橋。ここに事業主オリックス不動産らしい個性を有するサービスオフィスを、同社の先進的なイメージのデザイン化により表現することを目指した。江戸時代に存在した街路や掘割をデザイン要素として抽出し、異なる企業が集積する様(さま)をファサードデザインに表現した。ランダムに貼られたパネルが徐々にクリアになり、多様な事業者が集まり、ここを起点に成功していくイメージを上昇感・スピード感として表現した。持続・成長していく企業に対応出来るよう様々なしかけを用意した。基準のテナント貸室は8坪前後であり、3,4人のオフィス空間として利用するには手狭な感があるが、共用のラウンジや会議室を用意することで各室が執務空間として有効に利用できる計画とした。さらに、業務を拡張する時にも容易に撤去/新設が可能な遮音性能のある間仕切りを採用することで企業の成長を受け止められるよう配慮した。