秋は国立西洋美術館

9月にはいって国立西洋美術館の「ボルドー展」に行ってきました。フランス西部、ガロンヌ河が三日月状に蛇行している部分に生まれたことから「月の港」と呼ばれたボルドーは、その水運により早くから栄え、多くの建築・美術に恵まれた古都です。

今回の展示には、火災をくぐり抜けたドラクロアの大作「ライオン狩り」（写真）はじめルドンによるその模写などボルドー美術館が所蔵する多くの作品が出品されています。他にも、ビクトル・ルイが設計しパリのオペラ座の参考にされたという大劇場や彼の肖像画などが目を引きました。また世界的に有名なワインについてもナポレオンによって定められたシャトーの証明書なども興味深く拝見することができました。

ところで、この美術館はル・コルビジェ設計の現存建物として世界遺産にエントリー中であることを知りました。上野の山は歴史ある寺社に加えて多くの美術館・博物館が建ち並ぶ特別な地区です。ベルリンの一画にある「博物館島」に対して、「博物館山」として地域全体で世界遺産を目指す方が良いのではないかと思ったしだいです。

帰りぎわ記念にミュージアムショップでこの美術館のペーパークラフトを購入しました。すぐに作るのはもったいないのでしばらくは飾っておき、いよいよ作る際には厚紙にカラーコピーして・・・・。これがいつもの私の作法です。

（広報子）