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2009年08月14日(金)
「東京物語」

気が付けば、8月中旬、梅雨あけもし、私が入社して早、一年と半年が経ちます。誰しも何かしら、ストレスを解消する術を自然と身につけると思いますが、私の場合、それは暇つぶしも兼ねた、映画鑑賞になります。
普段はアクション映画が中心になりがちですが、建築という仕事に携わっていることもあり、そういった視点で鑑賞することもしばしば、、、 今回は過去、気になった作品を簡単に紹介できればと思っています。

090814-1.jpg

作品は「東京物語」(監督:小津安二郎、主演:笠智衆、制作:1953年)言わずと知れた日本映画界の名作です。

粗筋を簡単に紹介します。

広島尾道に住む老夫婦(周吉とトミ)が二十年振りに東京に行く。東京に向かう途中、大阪で三男に会い、東京では長男と長女とも会う。老夫婦は、子供たちに表面上は歓迎されながらも、親身な温かさを感じていなかった。老夫婦が帰国して間もなく、母トミが危篤状態になり、子供たちも帰国する。トミはまもなく他界し、子供達も悲嘆にくれるが、葬儀が済むと慌しく帰っていく。

と、自分でも驚くほど粗い説明ですが、ストーリーはさて置き、東京物語のみならず、小津安二郎の作品には様々な特徴が見られます。例えば、一般市民の家庭を描く事、ローポジッションからの撮影、独特のイマジナリーライン、間のとり方、等々幾つもあります。
ここも、小難しい説明は、また、さて置きますが、これらの技術が相俟って、見ている者は不思議な感覚に陥るのです。(以前、私の知人が感想として「とろける」と言っていましたが、見たことがない方は見ればわかります。)
これはあくまでも個人的な解釈ですが、映し出される映像は新聞やニュースなどの情報だけを与える媒体からは決して得られないモノを無意識に感じさせてくれます。それはまるで「かつてあったもの」として現実と繋がる様な体験を与えてくれるのです。それはリアルな日本独特の住まいと生活が持つ雰囲気なのかもしれません。事実、小津当人も日本間における、その場の感情と雰囲気を表現しようと試みていた様です。
その様な日本建築の雰囲気を感じられる事は、建築をやっている者にすれば、なかなか刺激的な事ではないでしょうか。

090814-2.jpg

最後に、当初、私はこのコラムを書くにあたり、小津安二郎の世界観と建築との関係性をもっと深く調べようとしていました。しかし、私はあくまでもストレス解消のために映画鑑賞をしています。ですから今回は、これ以上踏み込むと逆にストレスが溜まりそうなので簡単な説明で済ませてしまいました。小津安二郎の作品と建築との関わりは様々な場所で論じられている様なので、興味がある方は色々と調べてみると面白いと思います。いずれにせよ、一度そういった視点で鑑賞してみて下さい。新しい何かが発見できるかもしれません。

(carp)

 
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